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現在は主に現役の医療者およびこれから医療者になる人に向けて講義と演習を行っています。

医療人類学I&II

「いのち」は誰もが持っているものであるが、その捉え方は実に多様である。そして、いのちのあり方を捉える際に医療を外すことはいまやできない。

我々の社会では一般的に、心身の不調に対して、「うつ病」や「糖尿病」といった疾患名をつけ、それに応じた治療法がとることが一般的である。しかし生物学を基本とした我々の医療システム(=生物医療)は、世界にある医療システムの1つにすぎない。世界には、身体の不調を精霊や呪いの仕業とし、その理論に基づいて病気の治療を行う医療システムも存在するからだ。

本授業では、生物医療を至高の医療システムとして捉えるのではなく、世界にある数多くの医療システムの1つとして相対化した上で、人間がどのように、自身の「いのち」を捉えているのかを考察してゆく。

質的調査概論/看護研究法(質的研究)

統計は人間を捉えるための優れた研究方法である。しかし、人間は数値だけでとらえられるのだろうか?数値化することは人間を知るうえでの至高の方法なのだろうか?質的研究は、このような疑問から生まれた、数値ではとらえられない人間の在り方を探求するための方法論である。

質的調査は、量的調査と相互補完的に用いられるが、一方で、インタビューをして、その内容を分類したりであるとか、グラウンデッドセオリーのことであるとか捉えられることもある。しかし、これは全くの誤解であり、インタビューやグラウンデッドセオリーは、質的研究の中の1つの方法でしかなく、またインタビュー内容の分類は、質的研究の終わりではなく、始まりである。

この授業では、質的研究について、しばしばみられる誤解を解きながら、質的研究に特徴的なものの見方と方法を知ることを目指す。また、質的研究は実際に実施しないと、その内実がわからない。したがって、本講座では、学習者それぞれが簡単な質的調査を個々の関心に応じて行い、授業の最後には、その調査をリサーチデザインを立案することを目指す。 

文化人類学 (学部向け講義)

「人間とはいったいどんな存在なのだろう?」
 文化人類学者は、世界中の様々な人たちと語らい、生活を共にする中で、この大きな哲学的問いと格闘を続けてきました。そして、その問いから、文化人類学者は、人間の普遍性と多様性を同時に見つめます。
 講義では、「家族」、「男性・女性」、「生と死」といった、私たちの生活の「あたりまえ」に「問い」の種を発見し、それを「文化人類学」という土壌に植えることで、文化人類学の面白さをみなさんに体験してもらいます。
 私たちの「あたりまえ」にひそむの多くの「問い」に触れる経験を通じて、「人間とはどのような存在なのか」という壮大な「問い」について一緒に考えてみましょう。 

英語論文執筆演習

国内で活躍する研究者においてもいまや英語は必須のものとなった。また英語での学術成果には日本語のそれよりも高い評価が与えられることもある。このような状況に対応するためのファーストステップとして、本演習では、英語で執筆された初学者用のテキストを使いながら、アカデミックライティングの基本を学びつつ、レポートと論文の抄読を英文で執筆できる力をつけることを目的とする。 


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